下瞼のタルミ取り

<神奈川・30代・美容外科スタッフ>
下まぶたのたるみと膨らみは、年齢よりも老けた印象を確実に与えるので、どうにかしたい人も大勢いらっしゃるでしょう。
簡単な方法で改善することは困難であるため美容整形が推奨され、様々な下瞼のタルミ取り治療が行われていますが、なかには効果に疑問が残り推奨できない方法も多いです。

・たるみの原因
頭蓋骨の目穴を想像してください。あなたの眼球は穴に捉えられています。眼球を動かす筋肉と視神経が奥から出て眼球に接続されています。ロックウッド靭帯と呼ばれるハンモックみたいな外観の紐によって眼球が支持されており、眼窩脂肪がその周囲を満たしています。脂肪はいくつかの袋に分けられ、積み重ねられたクッションのように広がっています。眼窩筋膜と呼ばれる膜と眼瞼筋と呼ばれる筋肉が穴を塞ぎ、クッションが前方に突出しないようになっています。これがまぶたに該当するわけです。
たるんで前に飛び出してくるのは眼窩脂肪であり、それを正面から支えてくれるのが眼輪筋と眼窩隔膜です。眼輪筋はあたかもダムのように働き眼窩脂肪が溢れるのを食い止めます。となればその筋肉が弱くなると、ダムが決壊するかのごとくまぶたがたるんでくるというわけです。

・若者になぜたるみが増加しているのか?
眼輪筋も筋肉である以上、使用しない限り徐々に弱くなります。眼輪筋は目を閉じるときに働く筋肉であるため、あなたがまばたきしたりウィンクしたりすると収縮します。まぶたのたるみを訴えている患者さんにウィンクをお願いしても、ほとんどの人がうまくできません。パソコンやスマホの画面に向かい、一日中文字を読んだり作業をいていたりすると、まばたきの回数が減り表情が乏しくなります。たるみが深刻な人というのはえてして無表情であまり笑うことのない人が多いのではないでしょうか。

根本的に解決するためには、下瞼のタルミ取り手術を行う必要があります
・眼窩脂肪の切除は推奨されない
巷のネットでは「脱脂」などと呼称されている下瞼のタルミ取り方法です。
一見、下まぶたの膨らみが脂肪が膨れているように思える人がいるので、はみ出した脂肪を取り除く方が適していると思われるかもしれません。脂肪を除去する手術を行う医者が実際にいるので、眼瞼の内側、特に結膜側から小さな穴を開けて眼窩脂肪を切る「結膜脱脂」という下瞼のタルミ取り手術を行うクリニックが一時期有名になったこともありました。
しかし、年を重ねるにつれて、眼窩脂肪は減少の一途をたどり増加することはないので、飛び出した脂肪というのは増えて余っているのではなく、たんに押し出されて位置が変っただけなのです。つまりそれを切ってしまえばまぶたの脂肪が足りなくなってしまうことにつながり、最終的には老齢の印象も引き起こしかねません。

・脂肪を取り除くとどうなりますか?
脂肪が切除されると、一時的にですがたるんでいた部分に確かな効果があったように見えるのですが、それが最大の問題であり被害者の数を増やす原因です。
手術を行うと下まぶたが約1〜3ヶ月間腫脹状態になります。腫れて膨らんだ状態なのに「フラット」であるということは、腫れが沈静化してくれば「窪んだ」状態になってしまうということです。
加えてあまりにも多くの脂肪を摂取すると、下まぶたはくぼむだけでなく、わずかに濃い色調になり、肌を弛緩させしわが現れます。

Hamraメソッドは本当に優れていますか?
・脂肪を動かすのはどうですか?
ネットでは、Hamra法のように眼窩脂肪を移動させる方法が最善であるかのように宣伝されています。隔膜を破り眼窩脂肪を外側に動かしたうえで、それをまぶたの窪んだ部分に固定するという手順です。
この手術法の最大の問題は、下まぶたを支える組織が破壊され基本構造が変わってしまうことにあります。実際にこの方法をとっている医師のブログでは、下まぶたの固定が緩んで外反になる合併症があることを告白しているのです。

・支持組織を破壊すると、再構築が難しい
前に出てきた脂肪を元の位置に戻す最善の方法は、弱体化した眼輪筋を強化し、押し戻し力を回復させることです。
ですが脂肪を外科的に動かそうとすると、蓋板を支持する組織を前面または背面(結膜側)から切断しなくてはなりません。また、眼窩中隔を破り脂肪を外側に突き出すというのは、眼窩脂肪も下まぶたを支える大事な組織であるという事実を見落としてしまっていると思います。
単純に脂肪を動かそうとすると、そのようなリスクを冒す危険があるので、脂肪は移動しないほうがよいのです。

・最良の下瞼のタルミ取りは?
結局、以前より行われてきたシワ除去技術を適切に実施することがベストな方法でしょう。
まぶたの脂肪を取り除くことや窪みに注入したところで下瞼のタルミ取り効果は限定的であり、1年もたてば失われてしまいます。ダウンタイムは短いかもしれませんが、そのような簡単な方法では改善できない症状がたくさんあります。

・下瞼の切開線は目立たない
下瞼のタルミ取りを行うときは、睫毛の生えているところから2〜3 mmのラインで切開します。この切開線は通常、他の人がそれに気づくことができない程度までリフレッシュします。
症状が悪化することが懸念される場ならば皮膚の緊張も弱いでしょうから、皮膚をある程度切っても創傷が開くことはありません。

・皮を切るのはちょっとだけです
筋肉フラップ法という、一緒に皮膚とその下の筋肉を切開する下瞼のタルミ取り方法があります。これは簡単ですが多くの問題があります。最も問題となるのは、皮膚と筋肉を「切除する」という方針に基づいてたるみを取り除くやり方だということに尽きます。たるみを取り除くために必要なことは、筋肉の切除ではなく筋肉を引き締めることです。皮膚をあまりにも切ると下まぶたの外反が起きやすくなる点も懸念されます。

TLEPという下瞼のタルミ取りのアイデア
まず、脂肪を元の位置に収めるように包囲する眼窩隔膜を強化します。この場合基本的には切り取ったり除去したりすることはありません。
次に眼輪筋を上方向と横方向に持ち上げて締めます。この場合、筋肉を切り取ったり眼球の筋肉の動きと垂直な方向に切開を行うと、筋肉の動きを十分に引き出すことができなくなるため、基本的には糸で締める方法を採用します。涙袋を紛失した人にとっては、しばしば眼球の垂れ下がりによるものですので、締め付け時に涙液袋も作成します。
これらの成分が適切に収まるように皮膚を回復させ、老化により伸張した部分をわずかに切断する必要があります。通常、それは切除の2〜3mmに制限されます。

下瞼のタルミ取りを適切に行えば効果は長く持続する
まぶたは顔の中でも特に繊細な部分です。広告宣伝に誘われたり、医師の実験に利用されないように説得力のある説明と手術が受けられる医師を選びましょう。

※上記「下瞼のタルミ取り」は読者の寄稿記事であり管理人はその内容を肯定・否定する立場にありません

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