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反対咬合

<東京・40代・都内美容外科スタッフ>
下顎が上顎よりも前方に見える状態にあり、噛み合わせが逆転した症状を反対咬合(受け口とも呼ばれます)といいます。側方から見ると、下唇は上唇より前方に突出しており、前歯部の係合において、下顎の前歯は上顎の前歯よりも前方に突出している状態です。上唇と下唇が一致すると、下唇の下側の部分が長く見え、顎が長く見えてしまいます。
反対咬合の主な原因は3つあります。
①下顎骨が上顎よりも前方に位置する場合
下顎枝矢状分割法(SSRO)または下顎枝垂直骨切り術(IVRO)が適応されるでしょう。①のようなケースでは、噛み合わせに問題があるだけでなくオトガイ自体も長いことが多いため、バランスのとれた下顎に仕上げるためには当然オトガイ短くする必要があるというわけです。
②歯の位置合わせが悪化し、下顎の前歯部分が、後顎に押し出されて上顎の前歯を越えて突出するように前方に位置する場合
このような場合には下顎分節骨切り術(Köle法:ケーラー法)または歯科矯正治療が適用可能です。
③上顎が全体的に劣って成長してしまった結果退縮し、明らかに受け口と見える場合
このようなケースで下顎を下げると、上下の歯の係合が一見改善されたかのように思えますが、むしろかえって外観のない平坦な面のように見えてしまいます。このような場合に反対咬合の原因を判断することは困難であり、セファロ分析を行うことが必須です。
結論として上顎全体を前進させる必要があるため、Le FortI型骨切除術が適切な処置ということになります

原因別の反対咬合の手術方法
適切な外科的方法は、反対咬合の状態や程度に応じて変化します。
1. SSRO(下顎枝矢状分割骨切り術)
下顎枝を矢状方向に分割することで下顎を後ろに移動させる操作です。下顎はあらゆる方向に自由に動かすことができ、分割された骨片の接触面積が広いため、骨同士が癒着しやすいという利点がありますが、操作が難しく下歯槽神経が下顎の外側にある場合、この神経を傷つける可能性はあることが欠点とされていました。現在は3次元CTと正確な骨モデルを用いて下部歯槽神経管(下部歯槽神経が通過する下顎管)の位置を特定することが可能であり、反対咬合手術前に念入りなシミュレーションを行うことによって確認することができるので、神経を傷つけてしまい術後麻痺やしびれといった後遺症が発現する危険は回避することは十分可能となりました。
[1]大臼歯の外側の口腔粘膜に約5cmを切開する。
[2]骨膜を骨膜剥離器で分離して骨の外側および内側の骨枝を露出させた後、下枝の骨皮質のみを骨切りする。
[3]矢状方向の骨は、下の歯槽神経を避けるために、外骨皮質に沿って内側の骨皮質と外側の骨皮質にそうように切っていき、外側および内側の骨片にそれぞれ分割していきます。
[4]下顎をバックさせ、あらかじめ決めておいた予定位置にチタン板を用いて固定する。
[5]後ろに飛び出した骨を切り取る。

2. IVRO(下顎枝垂直骨切り術)
下部肺胞管(下部歯槽神経が通過する管)が下顎骨の外側に位置し、SSROを実施すると下部歯槽神経が損傷する可能性が高い場合、この術式により下顎を後退させ反対咬合の改善をねらいます。
IVROはSSROと比較して利点があります。なぜなら、上記のようにシンプルな手順にもかかわらず歯槽神経の損傷が少ないからです。
しかし、切断された骨片は互いに固定されていないので、骨切開部と収縮骨が重なり合って横方向に突出し、SSROのように下顎の幅が小さくはなりません。さらに、数週間というかなり長期間にわたる顎間固定を要するため、前述のSSROよりもかなり長めのダウンタイムになってしまうというデメリットが存在します。
[1]大臼歯の外側の口腔粘膜に約5cmを取り入れる。
[2]下顎枝の骨および内骨を露出させたのち、骨膜ペブラーを用いて粘膜筋骨格弁を分離した後、下顎神経が下顎に入る部位の後ろで下顎枝を垂直に切断する。
[3]下顎関節頭を含む後骨片を外側に動かし、下顎全体を後方に動かす。
[4]バイトプレートを用いることであらかじめ計画された位置で顎間を固定する。

3.ケーレ法
これは、下顎前歯部(左右の犬歯の間)を下顎骨から分離することによって、後退、前進、上げ、下降の諸移動を行うことができる反対咬合治療です。ワスムンド法のように操作が容易で、後歯の咬合も変わらないので一般的には美容外科手術でよく使われますが、下顎全体をSSROやIVROのように動かすことはできません。
[1]左右の第1小臼歯を抽出する。
[2]左右の犬歯と前歯の粘膜を開き、骨切りが行われる部分の粘膜を剥がす。
[3]矢状鋸、往復鋸などを使用して手術前に設計された部分の骨を取り除く。骨の切除をオトガイ神経の近くで行う際は、ソノペットと呼ばれる超音波切断器具によって神経が影響されないように注意深く行われる。
[4]下顎前歯骨片を後方に動かし、チタン板を用いて手術前に設定した位置に固定する。
補強固定のために、左右の犬歯と第2小臼歯をワイヤーでライゲートする。上顎と同様に、手術前に精密骨モデルで調整済みのチタン板とプラスチックシネを装着することで、正しい適切な位置に固定が可能。

4.歯科矯正治療
歯科矯正による反対咬合の治療は、矯正器具を気にしない人、ある程度時間をかけることができる人におすすめです。下顎の前歯部を後方に下げながら、歯列を美しくすることもできます。
矯正ブラケットを介して歯列矯正用ワイヤを歯に取り付け、徐々に歯を動かすことによって、口の突出を改善する方法です。短時間で口元を改善することは不可能ですが、上下の前歯部分を後方に動かしつつ、全体として美しく歯のアライメントを整えることは可能です。もちろん腫れによるダウンタイムはありません。
歯の整列具合と歯の大きさに応じて、通常、上部および下部の第1小臼歯を引き抜いて歯を整列させるための隙間を作り、前歯部を後方に移動させて歯並びを招請していきます。口を開けたときに矯正器具が目立たないように、白いワイヤーないしは透明なブラケットを使用してください。ケースに応じてデバイスを歯の後部に取り付けることもできます。
[1]左右の第1小臼歯を抽出する。
[2]前歯部の歯の並びをゴムバンドまたは小ばねで調整しながら、後方に引っ張ります。平均1年程度で移動が完了します。その後、透明なマウスピースのような固定装置を移動期間と同じ期間装着し続けることで、反対咬合治療が完了となります

※当ページの反対咬合に関する記述はあくまで読者の寄稿記事であり、管理人は右記述内容の真偽についてはわかりかねます。

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